18金地金吹き 続き
前回の続き。
今回はこの金地金(4.2g)を使ってリングを作るつもり、、、でしたが
ちょっと作業を進めてみて、若干後悔。
キレイな指輪の形に整形する工程がすごく手間です。
ということで、この教訓を活かし再度溶かし直すことに。
こういう時何度でもやり直せる貴金属は扱いやすいです。
◯まず今回のお仕事ですが、この材料(金)はお預かり品です。
ご依頼内容は「”このリングを使って”リメイクして欲しい」とのこと。
なので、
①4.2gをなるべく全て一本の指輪にする
②逆に、金を足したりしない
という事が前提となっております。
一体どんなリングなら実現可能なのか。
こういう時は、まず計算。
立方体の体積×比重=重さという公式を利用して、
まずは重さを測り:4.2g
比重を調べて:15.46
体積を決めます。リングサイズが2.5号をご希望なので長さ:4.3cm
厚みは、リングが出来たら宝石を留める予定なのでそこも踏まえて:1.5mm
データと必要な条件から、リング幅が4mmであれば実現可能ということが計算出来ました。
数学(算数?)って意外と役に立つものですね。
上記の項目になるべく近い形になるようにあけ型を組み、再度溶かし直してみました。
縦4mm×横4mm×長さ2cmくらい。
あとは薄く伸ばしてやればOKです。
トータルの時間を考えると、一番上の形の時からちまちま整形するより
溶かし直して正解でした。
明日にはリングが出来上がるかな。
お楽しみに。
金工舎
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